【千葉県の住宅街に複数のわら人形】木更津に残る不思議な風習『道切り(辻切り)』の意味

名称 千葉県木更津市 中島,牛込
住所 〒292-0008
千葉県木更津市中島
詳細 頭上に道路をまたぐように紐で吊るされた複数の藁人形。これは木更津の中島,牛込地区周辺で何百年も続く”風習”で『道切り』『辻切り』『つなはり』『タコツリ』等と呼ばれている。

この風習は、村に悪いものが入って来ないようにするため、いわゆる『厄除け』として実施されているもので、人形以外にも、タコ、イカ、サイコロ等々、地区によって吊るすものが異なる。

吊るすものにはそれぞれ以下のような意味がある。

藁人形…住人の身代わりになって災害や災難を引き受ける。またはわざと下手に作って「この村は貧乏なので入ってきても意味ないですよ」というようなメッセージ的な意味もある。

タコ…悪病を吸い尽くす。八本の足は末広がりで縁起がいい。

イカ…多くの足で厄を払いのける。

賽子(サイコロ)…下手に作った藁人形と意味合いが似ており「この村は博打好きが多くてロクでもない所です」というメッセージ的な意味。

漁業が盛んな地域なので、吊るすものはタコ、イカ、エビ等、海にまつわるものが多くなっている。

この習慣自体は何百年も続いているものなので、そこに住む住民たちにとっては見慣れているものであるが、「古い風習なのは知っているが詳しいことはよく分からない」という方が多い。

一見不気味な藁人形だが、実は地域の住民を災いから守るという願いが込められていたのだ。

特徴 道・峠風習・しきたり千葉県木更津市

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